旧スクウェアリレー5話

 はい、書きました。1週間期限延長してもらったりと、各方面に迷惑かけまくりで……いやほんと申し訳ない。

 正直誘いを受けて、製作を始めた当初は、自分が一番どうなるのか不安に思っていたものの、出来としてはまあある程度納得のいく代物ができたかな、とは思ったり。一応私の版権シナリオを作るにあたっての方向性というかスタイルが、基本的に原作に多少手を加えつつ、色々組み合わせていくというもので、あまり独創性に関しては云々できるものじゃないんですが。そういう意味では、やっぱりスパロボライクなシナリオ作りが頭にあるんだなあ、と実感した次第。

 とにもかくにも、こうしてリリースに漕ぎ着けることが出来た今となっては、書く機会を得られて良かったな、というのが正直な感想です。誘ってくれた夢見眼さん、色々アドバイスをしてくれた香名月さん、抹茶さん、霞薙さん、その他関係者各位、そしてプレイしてくださった方々に、心からのお礼を。

 以下ネタバレ等含む、諸々の記述なので、プレイした方に読んでいただければ幸い。


 まず4話からの繋がりに関してですが、これについては4話担当のゼアルさんが、ある意味5話の展開がフリーハンドにできるような終え方をしてくれたので、縛られるものが無くて非常にやり易かったです。でまあ考えた事としては、話も中盤に差し掛かってきたことだし、これまでの伏線を回収とまではいかずとも、ある程度膨らませたいな、と。
 そう考えて、これまで話の遡上に上った世界の中で、イレギュラーな形で跳ぶのに適した場所、ということで、過去であるヴァンドール帝国を選択しました。聖剣2好きだしね!

 で、舞台を決めた上で次に決めにかかったのは、何をするのかですが。まず暗闇の雲についてのネタが、まだほとんど手付かずで残っている状況だったので、そこをある程度フォローしつつ、世界における召喚師の位置付け、あるいはもう少し具体的なアルマムーン王国のイメージを提示しよう、となりました。

 そこまで決まれば後は自分の好みに沿って色々と組み合わせるだけです。これまで余り手のついていなかったライブアライブを主軸に、好きなキャラであるおぼろ丸と、好きなエピソードである液体人間をチョイス。かつて統一帝国であったヴァンドールの末路に、マナの要塞と暗闇の雲をリンク。後はやはりライブアライブにはブリキ大王は外せないという事で、色々とラインナップに自由度のある召喚獣に将来的に入れられる形で、かつ意外性も持たせるため、実際出てくるまではその匂いは一切させないという、ちょっとヒネたことをしてみたり(笑)。
 ムスタディオに関しては、ぶっちゃけるとおぼろ丸とフースーヤだけじゃ、会話を転がすのが億劫ということで、出張ってもらったというだけだったりします。でも結果的には、戦力バランスとしてもいい感じになったんで、正解だったかな。

 ヤマザキとシンデルマンに関しては、完全に趣味の世界です(笑)。シンデルマンについては、原作以上にマッドになってしまったので、そこら辺に違和感を感じないかな、というのがちょっと心配。

 演出面については時間の関係で、あまり人形劇ができなかったけれど、ある程度盛り上げどころは盛り上げられたのかなあ。