2014夏イベE-4攻略特記事項「あきつ丸戦法」

 TwitterでRTめっちゃされてる一方で、140字では上手くまとまらない&書き足りない部分があるので、きちんと総括する形で書き残しておきます。

 最初に、この戦法はフォローさせていただいている南条匡さん([twitter:@nanjyo_tadashi])が、「MI島攻略作戦なんだから、揚陸艦を入れれば羅針盤有利になるのでは?」という着想から始められたものに、私が乗っかる形で検証しただけのものです。南条さんには改めて感謝を申し上げると共に、この場をお借りして敬意を表します。

 この戦法はE-4にて有効な戦力でボス到達率を上げる方法ではありますが、ボスへのルート固定をする方法ではありませんので、あらかじめご了承ください。

 さて、こちらがE-4のマップ(分かりやすいよう某wikiに沿ってアルファベットを振ってあります)です。E-4が難しいと言われている理由は

  • 羅針盤を固定できない分岐が2箇所(BとC)ある
  • ボスに有効な三式弾を搭載できる重巡もしくは航巡を第二艦隊に複数入れると、A→Cというルートになり一度しかボスへ向かうチャンスがない

という2点からなります。従来は第二艦隊の駆逐艦を4隻(軽駆駆駆駆+重or航巡)にすることで、初手がBに向かい、B→Dに向かえばボス固定可、B→CになってもまだFに行ける可能性は残るという方法もありましたが、上記の通りこの場合はボス特効のある三式弾を搭載できる艦娘が第二艦隊で1隻しか入れられないため、ボスを撃ち漏らす危険性があるという問題が有りました。

 これに対してあきつ丸戦法は、第一艦隊にあきつ丸を組み込むことで初手をBに固定しボスへ向かう確率を上げつつ、第二艦隊の三式弾要員を2隻確保できることでボス戦での決定力を維持することが最大の要点となります。付随してこの戦法には以下のようなメリットがあります。

  • あきつ丸が艦戦を搭載できるので、正規空母4隻のみの場合と比較して、正規空母の搭載力を攻撃・索敵に振りやすい
  • ボス戦での砲撃戦では、あきつ丸は艦砲射撃での攻撃となり、割合ダメージでバカにならない有効打(30〜50)を与えられる

 では実際の編成例ですが、私の場合は以下の通りです。

第一艦隊(制空値430、当初書いてた編成より偵察機多く運用してたので修正してます)
あきつ丸(烈風・烈風・烈風)
加賀(烈風・流星改・烈風改・二式艦上偵察機
赤城(烈風・流星改・烈風・二式艦上偵察機
飛龍(二式艦上偵察機・烈風・友永天山・彩雲)
蒼龍(二式艦上偵察機・烈風・江草彗星・彩雲)
伊勢(46cm砲・46cm砲・瑞雲12型・32号電探)

第二艦隊
大淀(32号電探・32号電探・探照灯
時雨(10cm高角砲・10cm高角砲・33号電探)
綾波(10cm高角砲・10cm高角砲・33号電探)
夕立(10cm高角砲・10cm高角砲・33号電探)
高雄(20.3cm(3号)連装砲・20.3cm(2号)連装砲・三式弾・零式水上観測機)
愛宕(20.3cm(3号)連装砲・20.3cm(2号)連装砲・三式弾・九八式水上偵察機(夜偵))

 二式艦上偵察機が多いのはT字不利回避の観点からは彩雲は1隊で十分であり、偵察機隊を多数運用するならば、対空・命中に補正の有る二式艦上偵察機にウェイトを置いた方が有利になるだろうとの考えによるものです。(被撃墜を考え念のため彩雲2隊配備)

 伊勢に関しては高速・低速問わず任意の戦艦で構いません。E-3との兼ね合いを考えれば金剛型が妥当でしょう。伊勢を使っているのは四航戦を一・二航戦と揃い踏みさせたいという私の自己満足です(笑)。

 高雄・愛宕に関しても、任意の重巡もしくは航巡で大丈夫です。

 なお大淀にツッコミが入るかと思いますが、連合艦隊での道中戦闘は航空戦がメインで、その場合敵の攻撃は12隻に分散するので、低練度の艦娘でも旗艦に置いておけば滅多なことでは道中大破はしないため、E-3からレベリングしているだけです。なので、万全を期したい場合は任意の軽巡に置き換えてください。これはあきつ丸に関しても同様なので、あきつ丸の練度は改にして近代化改修を終え、旗艦にさえ置いていれば、十分実用に耐えると思います。

 Cマスに進んだ場合の対潜戦闘は捨て、道中の航空戦における対空重視及び索敵重視の装備となっています。偵察機と烈風の配分はまだ調整の余地はあるかと思いますが、一応航空優勢は最後まで取れていたと思います。艦攻を増やす選択肢もありますが、ボーキサイトの消耗と天秤にかけて判断してください。戦艦の電探を徹甲弾とすることも選択肢の一つかと思われますが、三式弾を搭載するのは昼戦での特効が認められなかったため、意味は薄いと思います。

【追記】 駆逐艦に関しては2隻まで絞り込むことができるようなので、雷巡などに置き換えることもできますが、索敵や対空などと相談して検討してみる余地があるかと思います。少なくとも火力に関しては三式弾搭載艦が2隻入れば十分かと思いますが。


 最後に補足事項を幾つか列挙しておきます。

  • 軽空母や水上機母艦で1-5のように揚陸艦の代わりをさせることはできない、あるいはできても正規空母4隻が維持できない
  • Bマス・Cマスでの分岐条件は依然として不明
  • Bマスでの戦闘を優位に終わらせればDに向かいやすいとの説もあるが、反証も有る
  • 【追記】陣形は航空戦マスでは輪形陣、Cマスは対潜警戒、Hマスは前方警戒が無難という感覚
  • 【追記】カ号観測機・三式指揮連絡機にはBマス・Cマスでの固定効果は無いことを確認。大発に関してはB→Cへ行くことは確認したものの、C→Eはまだ確認できないため情報提供求む大発に関しても同様。

 以上となります。それでは、提督各位の検討をお祈りしています。

連合艦隊による戦闘におけるあきつ丸と航空戦艦運用の考察

 さて、ここまでE-4のルート制御におけるあきつ丸運用の優位性を解説しましたが、その後E-5での検証も踏まえて更に連合艦隊による機動部隊の拡張的な運用について書いてみたいと思います。

 連合艦隊システムにおける機動部隊の第一艦隊は、空母系艦娘4隻と非空母系艦娘2隻によって編成します。このため、通常は正規空母4隻の装備構成によって制空値や索敵、攻撃などの割り振りを考え、残り2枠は戦艦を組み込んでる提督方がほとんどかと思います。しかし、例外的に航空戦力を運用できるにも関わらず、空母枠4隻の制限を超えて組み込むことが可能な艦娘が2種類の艦娘います。そのうち一つは昨日解説した揚陸艦(現状はあきつ丸のみ)で、もう一つは航空戦艦や航空巡洋艦などの水上爆撃機運用艦です。

 あきつ丸のスロット数や航空戦艦の普段を見ていると、航空戦力と言っても……と思われるかもしれません。しかし侮る無かれ、あきつ丸は烈風2積みで赤城最大スロの烈風と同等、烈風3積みではなんと加賀最大スロの烈風改を凌ぐ制空値を発揮するようになります。一方の水上爆撃機運用艦は、例えば伊勢型は無印瑞雲の4積みで蒼龍改二の最小スロットに烈風を積んだ場合と同等と控えめですが、こちらは開幕爆撃、偵察機の役割もこなすマルチロール機のため、正規空母のスロット運用に非常に大きな柔軟性を与えることになります。制空戦闘はできませんし、揃えるハードルは高いですが、晴嵐ガン積みなどになると馬鹿にならない開幕爆撃力を叩き出すようになります。

 このように非空母系の航空運用艦を動員すると、通常の空母4隻による運用を大幅に超えた航空機運用が可能となります。例えば制空特化の場合、正規空母偵察機2隊、艦攻もしくは艦爆を第二スロットに1隊ずつ搭載した状態で、あきつ丸に烈風、伊勢型に瑞雲をガン積みすることで、脅威の制空値600オーバーを記録します。これはE-5ボスの空母棲姫相手に楽々制空権を確保できる数値です(ただし最終形態では優勢止まりでした)。ここまで極端なことをしなくとも、航空戦艦が運用する水上機の分空母の偵察機を削減して副砲や整備員、命中ボーナスのある艦載機を積んで砲撃戦での火力を増加したり、烈風を積みがちな最大スロットに艦攻を搭載することで開幕爆撃の確実性を高めることもできます。

 あきつ丸や航空戦艦を入れることと引き換えに失われる戦艦2隻の火力をどう見るかですが、第一艦隊の戦艦は航空戦のみのマスでは現状置物であり、またボスなどの砲撃戦が発生するマスでも夜戦には突入できないなど、戦艦として万全の性能を発揮しているとは言いづらい部分があります。実際にE-5を最初から最後まで私はこの編成で攻略しましたが、道中撤退は夜戦での大破一度のみ、索敵が十分だったせいもあってかお仕置き部屋はゼロで、決戦支援も最後のみで比較的楽に突破できました。

 そして個人的に連合艦隊時における航空艦6隻運用の最大の強みは、大淀改の持ってくる艦隊司令部施設を、制空や索敵のシビアな見積もりをせずに搭載することができるということです。通常の空母4戦2編成の場合は空母の偵察機スロットや第二艦隊も含む非空母艦の索敵兵装スロットなどを削るなどして搭載しなくてはなりません。しかし航空艦6隻運用の場合、偵察機の運用数は余裕があるため二航戦の最小スロットに適当に搭載したり、あるいは一航戦五航戦での空母編成の場合は空母のスロットより個別のスロットが小さいあきつ丸(艦隊司令部施設は揚陸艦も搭載可)に搭載することもできます。この艦隊司令部施設は夜戦マスなどでの第二艦隊の大破撤退可能性を極小化することができ、トドメの際は決定力不足が起きる可能性はあるものの、削りの段階では出撃自体が無駄に終わることを避けるのに非常に有用となります。

 このあきつ丸への艦隊司令部施設の搭載は、第二次大戦後に艦隊の司令部機能が肥大化し、揚陸艦が旗艦の任を担うようになった史実の流れにも合致するもので、なかなかに面白い機能だと思っています。航空戦艦の水上爆撃機ガン積みも、航空戦艦の時代を感じさせます。何より空母機動部隊は航空戦力運用艦のみを集中運用するという戦術の徹底という意味合いもあります。

 提督の皆さんがたも、是非一度航空艦6隻構成での連合艦隊戦闘を試してみてはいかがでしょうか。下にその戦闘時の画像を貼りますが、理屈抜きで浪漫を感じることは保証しますよ?(笑)