PCオーディオ雑考

 自分の構成ばっかり云々していてもしょーがないので、たまには「PCの音質を良くしたい!」という人に、私の経験した範囲での推奨構成なんかを書いてみる。


1.オンボードで済ませるなら

ステレオミニプラグしかない場合

ONKYO WAVIO アンプ内蔵スピーカー 15W+15W ブラック GX-70HD(B)

ONKYO WAVIO アンプ内蔵スピーカー 15W+15W ブラック GX-70HD(B)

光or同軸デジタル出力がある場合

 とりあえず上記の構成で間違いはないと思う。総額1万弱〜2万強。一部に「低音が出ない」という評もあるが、それはあくまでパッシブスピーカーや、サブウーファー付の場合と比較しての話であって、単品のアクティブスピーカーとしてはそれなりのレベルで低音は出ている。個人的にはサブウーファーの使用は2chでの音楽鑑賞用途としては邪道だと思ってるし、そもそもPCオーディオという用途を考えると、スペース的に厳しいものがある。

 ステレオミニプラグ→GX-70HDの場合は音質的には多分そこそこの向上しか見込めないが、光or同軸出力→GX-100HDの場合、オンボードサウンドとしては最高峰と言ってもいいレベルの音が出ると思う。コストパフォーマンスやスパイラルに陥らない範囲としては多分ベストチョイス。

 ちなみに、オンボードでデジタル出力の無い人がサウンドカードを買ったり、高音質のアナログ出力ができるサウンドカードを買ったりした場合にも、こういった高めのアクティブスピーカーを買う場合があるが、個人的には余りお勧めできない。それは、GX-100HDにあと1万も足せば、パッシブスピーカーの環境が手に入るから。

 オーディオスパイラルにはまりたくない人は、ここで満足しておくのが色々幸せだと思う。


2.USB接続可能なアンプとパッシブスピーカー

 実はサウンドカードを使ってアンプ&パッシブスピーカーの構成にするより、手軽で廉価にできる。勿論、高いアンプでもUSB接続ができるものもあるが、環境次第でノイズが乗ったりもするので、あまりお勧めはできない。ということで、コストパフォーマンス重視で比較的安価なUSB接続アンプはこれだろうか。

ONKYO WAVIO USBオーディオアンプ 15W+15W シルバー MA-500U(S)

ONKYO WAVIO USBオーディオアンプ 15W+15W シルバー MA-500U(S)

 ケンウッドからも似たようなものが出ているが、ONKYOの方が出力系統が充実しているので、後々の拡張性が幅広い。

 スピーカーは頑張ってここら辺が欲しいところ。若干安い値段でBR1というのもあるが、これはリアバスレフと言って、低音用の穴が後ろにあるタイプのため、スピーカー後部にある程度スペースを必要とする。これが確保できるなら、BR1でもいいかもしれない。すっかりモニターオーディオの回し者みたいになった気がするが、この価格帯では文句なしだと思う。

 総額は5万弱。価格の割には正直中途半端な気がしないでもない。まあ、スピーカーをペア1万程度に抑えれば、パッシブスピーカーを使っているという気分だけは味わえるだろうが。音質の点は保証できない。


3.サウンドカードとアンプとパッシブスピーカー

 個人的には2を選ぶなら、一気にここまで来て欲しいところ。めくるめくオーディオスパイラルが待っています。

ONKYO SE-200PCI LTD WAVIO PCIデジタルオーディオボード

ONKYO SE-200PCI LTD WAVIO PCIデジタルオーディオボード

 PCサウンドカードでアナログ出力をするならこれ、と言ってもいいくらいの決定版。後々外付けのDACでのアナログ出力にするのにも、光デジタル出力があるので発展性がある。

TOPPING TP10 MARK4

 神コストパフォーマンスの中国製アンプ。デスクトップにも置けて、発熱もほとんど無く、お値段も5000円程度。ただし、購入はヤフオク個人輸入になるのがちょっと難点。性能自体は文句なし。

 スピーカーについてはモニターオーディオのBR2でオッケー。もう少し背伸びするとしたら、私も買ったこれか。

 ただ、かなり奥行き部分でスペースを取るのと、BR1同様リアバスレフなので、セッティングには注意する必要がある。

 総額はBR2で済ませるなら6万、V-70NWまで行くなら7万。


 まあそんな感じで。