人生最大の決断

大学を退学することにした。
まー、そんな気配は色々としていたんだけどね。
正直、大学に通ってて将来の明確なビジョンが自分には無かった。
一応慶應の法学部だから、卒業さえすればそこそこの企業に入って
人並みよりは上の水準の生活ができるんだろうとは思ってたけど
だからって何か楽しいんだろうかとか疑問に思ってた。
ひょんなきっかけで自分が本当は何をしたいんだろうと見つめて、
大学なんて行ってる場合じゃねーだろと今更ながら気が付いた。
思えば今まで、とりあえず失敗の無い進路を常に取っていた。
高校受験では開成高校に合格したのに大学安牌で慶應の附属を選び、
学部選択では確実性のために法律学科ではなく政治学科を希望した。
結局、その先の目標が無く、その場その場の場当たり的選択をしてた。
でまあ、齢22にして今更ながらやりたいことが見つかった。
大学生活はモラトリアムというが、随分高い代償だなあ。
家出覚悟で打ち明けて、快く承諾しあまつさえ
金銭支援もしてくれると言った親のありがたさが身に染みた。
そんな今日この頃だった。